ある程度英語に慣れてきたらニュースを読んでみたいけどハードルが高そうと思う学習者の皆さんは多いと思います。もちろん、いきなりネイティブ向けのニュースを見ようとするとレベルが違いすぎるのですぐ挫折してしまいますし、効率的な学習とは言えません。基本的には「少し難しい」程度のレベル感が一番伸びると言われているからです。

ここでは、英文ニュースを使った学習を始めようと考えている皆さんへ、オススメの英語学習者向けのニュースを扱うソース(サイト・アプリ)を集めました。さらに、リーディング・リスニング力の双方を鍛えられるよう「読む」「聴く」「話す」を通したニュースによる英語学習ができるものに分けて紹介していきます。

 

ニュースを使った英語学習で気をつけたいこと

[学習の順序]

まずは英語学習者向けのサイト・アプリを使ってニュースなどフォーマル文章を読むことに慣れることが必要です。

経済・国際・政治などのフォーマルなエリアでは、使われる英単語や表現も日常会話とは変わってきます。極端な例ですが、漫画を英語で読むのとは大きく難易度や話題のとっつきやすさが全く違うのです。

 

そして慣れてきたら、少しずつ英字新聞やネイティブ向けのニュースサイトを使うようにしましょう。

有名なのはイギリスのBBCやアメリカのCNNABCニュースですが、The Japan Timesもおすすめです。

The Japan Timesは日本に関するニュースを豊富に取り揃えており、普段のテレビや新聞で見聞きする分基礎知識があるので英文でもとっつきやすいでしょう。そのほか、音声になりますが、ネイティブのアナウンサーではなく日本人によるNHK World Newsもわかりやすい英語を使っているため、第一歩として使ってみることを強くお勧めします。ネイティブ向けとは言え、ニュースの音声はネイティブである必要はありません。そもそもアナウンサーであるというだけで発音の矯正などのトレーニングは受けている人たちなので、アクセントの心配はする必要はないでしょう。むしろ、世界のニュースを様々なアクセントで聞け、理解できるスキルは上級レベルでは大切となってくるからです。

 

[有料版か無料版か]

お金を払ってまでと思う方は少なくないでしょう。完全無料のものもあれば、月額数百円前後の購読料を払って初めてフルに機能が使えるものが多くあります。しかし、よく考えてみてください。英会話スクールに通って月謝を払うことを考えれば、月額数百円の購読料は決して高くないのではないでしょうか?

実際、筆者も英語学習者として様々なウェブサイトやアプリを試しましたが、無料のものは質が極端に落ちるものが多いという印象です。機能が制限されすぎて楽しく効率の良い独学学習に支障をきたすものもあります。そのため、独学とはいえども、月数百円程度であれば払うことは必要な場合もあると考えておいた方が良いでしょう。

では、話を戻して英語学習者向けのニュースサイト・アプリを以下に紹介していきます。

 

英語をニュースから学ぶ [読む編]

1.(ウェブサイト)The Japan Times Alpha:無料&有料版あり

The Japan Timesの英語学習者用版です。 政治・ビジネス・環境・科学・トラベル・芸能などの幅広いジャンルが、1記事ごとに長すぎず短すぎないちょうど良い長さにまとめられているのが特徴。さらに、英語学習者に難しいと思われる単語や熟語には日本語注釈がついており、辞書を頻繁に使わなくても読めるのが嬉しいところです。

読んでいると、注釈がついていないが意味を知らないという単語も出てくるかもしれません。しかし、ぜひ始めはその場合も辞書を頼らず読むことにトライしてみましょう。(意味調べを最低限に留めることで単語の意味を推測するという練習になります。)読み終わったら、注釈がついていないが意味を知らないという単語の意味をチェックし、覚える。注釈がついていない単語はより頻繁に使用される必須単語なので、ここでスルーせずしっかりとチェックすることが大事です。

また、それぞれの記事にはレベルが星によって3段階表示されているので自分の英語レベルに合ったものだけをピックアップして読むことが可能。

もちろん記事の全和訳もついているので、何度か読んでもわからない部分の意味の確認をしていきましょう。「この英語表現でこんな意味になるんだ」といった発見があるでしょう。ただし、和訳はあくまでも文章として自然な日本語になることが重視されているので、「意訳」されていることがあることを覚えておきましょう。

このウェブサイトには会員制度があり、会員には紙面が届く「有料会員」と無料の「WEB会員」があります。有料会員でないと記事閲覧の数に制限がありますが、有料会員になると、無制限の記事閲覧・リスニング&理解度クイズ(スクリプト・語彙問題あり)・文法解説・英語表現クイズなどの多彩な機能が利用でき、楽しみながら英語学習ができる機能を最大限利用することができます。ちなみに、WEB会員は新着記事などの情報が届くメルマガが利用できる特典がつくのですが、サイトの使い勝手は変わらないので課金はちょっとという方はそのまま会員登録なしでも良いでしょう。

The Japan Times Alphaはこちら

 

 

2.(アプリ)Polyglots:無料&有料版あり

ビジネス・テクノロジーからグルメ・ライフスタイル系の記事など重いものから軽いものまで多彩なジャンルの記事を揃えるアプリ。全て日本語で操作できるので、本格的な英語のみの(ネイティブ向けの)ニュースサイトやアプリを始めるのに不安がある学習者にぴったりです。

もう一つの特徴は、日本語訳あり・リスニング機能付き・理解度チェック付きなど様々な機能を備えた記事があり、ニュースを読むだけにとどまらない「学習」アプリだということ。そしてそれぞれの記事には、タップした単語の意味が日本語で表示されるという単語検索機能もついているので、このアプリ一つで単語学習・リーディングやリスニングのトレーニングを積むことができますよ。ただし、会員登録しないままだとこれらの機能に制限がかかっており、リミットを気にせず利用するには月490円でプレミアムメンバーになる必要があります。とはいえ、これほどの機能性があるアプリであれば、決して高い値段ではありません。

そして何と言ってもアプリなので、手軽さナンバー1。通勤中、通学中、ちょっとだけ時間が空いたときどこにいてもスキマ時間でニュースやコラム記事を通して学べるのは、アプリを使った英語学習の最大のメリットの一つです。

また、珍しい機能として、読む速さがWPM (words per minute1分毎に平均何ワード読めるか)という目に見える形で分かるということがあります。(この機能はプレミアムメンバーでなくても無制限に使えます)記事を読むスピードを計測してくれたり、自分の目標のWPMを設定してそのスピードで読んだりすることが可能です。この機能によって、目標と現状が目に見える形になります。それが大きなモチベーションとなり、より楽しく・効率的に学習を進められるのです。

課金が気にならないのであれば、個人的にはこのアプリは機能性・実用性の面でかなりオススメです!

Polyglotsはこちら

 

3.(アプリ)ざっくり英語ニュース!StudyNow:無料&有料版あり

このアプリは、国内外ニュース、政治経済、エンタメ、ビジネス、音楽など様々なカテゴリーの記事を、和訳付きで読めるというもの。

特徴はとにかく学習者に優しい各種機能。記事ごとに和訳・重要単熟語の意味と発音記号・スタディポイント(重要単語の使い方の説明)・記事全体の解説がついており、まるでテキストを使っているように学習を進めることができるのです。ちなみに一つ一つの記事は短めになっているのでテンポよく学習が進められるのもポイント。

このような理由から、StudyNowは、「ニュースを読む」というよりは、「記事をベースとした学習」に重点を置いた、初中級者向け教材であるといえます。先ほどのPolyglotsより易しめなので、英語のリーディング量を積む第一歩として使うのもおすすめです。

唯一のデメリットとしては、月360円のプレミアム会員にならなければ使い勝手が少し悪いことでしょうか。制限が多いため、どちらかというと無料版は「お試し版」というイメージです。プレミアム会員になれば、無制限に記事が読める・リスニング機能が使える・単語帳機能(単語保存)・音声スピード調整等の機能が利用できるようになります。

StudyNowはこちら

 

英語をニュースから学ぶ[観る編]

1.(ウェブサイト)Voice Tube:無料

ニュースやコラムなどを、CNNTED等様々なプラットフォームの動画を通して「見て聴く」ウェブサイトです。このようなビデオタイプのものはリスニング学習にも使えるメリットがあります。

全ての記事は、レベル別検索がしやすいように様々なトピックが3つのレベルにタグ付けされています。記事の数も多いので、自分に興味のある動画もすぐ見つかるでしょう。

もちろんスクリプトも忘れてはいけません。Voice Tubeの大きな特徴でもあるのが、スクリプトが一言ずつに区切られているので、部分的に繰り返して聞きたいときに便利であるということ。また、このスクリプトには意味検索機能もついており、発音も一緒に確認することが可能です。さらに、「早すぎてどうしても聞き取れない」なんて心配も無用。音声スピードは2段階に調節可能であるという贅沢な機能まであるんです。

これらの便利な機能等を駆使して、シャドウィングを通したリスニングのトレーニングに、発音の練習に色々な用途で使えますよ。

ただし、レベル設定がかなり緩いというところに注意が必要です。例えば、Basic levelは~TOEIC545点となっているものの、音声がネイティブスピードであること(遅めに調節はできますが)、全体に語彙がやや難しめであることから、実際にはTOEICの点数が500点以下の学習者には難しいと思われます。このことから、このウェブサイトはどちらかというと中級者向けといえるでしょう。

Voice Tubeはこちら

 

2.(ウェブサイト)VOA Learning English:無料

VOA Englishは、初中級~中上級レベル対応の、アメリカのニュース放送局Voice of Americaの英語学習者用サイトです。

音声はネイティブによるものですが、英語学習者向けということもありゆっくりスピードなので、Authenticity(実際のコミュニケーションに近い/本物の、といった意味)は保った、見やすく使いやすい教材といえます。もちろんスクリプト・単語解説もあります。

レベル構成はBeginner/intermediate/advancedの3つですが、ニュースはintermediateレベルから。Beginnerレベルは学習動画のみなので、ニュースにこだわる場合はintermediateから始めてみましょう。とは言え、Beginnerの動画も良いものがたくさんあるので並行して利用しても。文法にフォーカスされた動画もあり、これらを教材としてリスニング力を鍛えながら英語の知識を英語で身につけられます。

中上級レベルになったらネイティブスピードの教材を使うことも必須になりますが、それでも並行して使う価値は十分にあるサイトです。

VOA Learning Englishはこちら

 

英語をニュースから学ぶ[話す]

(ウェブサイト)DMM英会話:有料

DMM.com社が運営するオンライン英会話サービスです。
「英語を上達のコツは”毎日、英語を話す”習慣を作ること」と考えている本サービスでは1レッスンあたり150円〜と圧倒的なコスパの高さが支持を集めています。

DMM英会話では、市販教材を含む7,981冊以上の教材が全て無料という特典があり、その中でニュース教材も無料で扱っているため、ニュースを読んでオンライン英会話で話すというプランを試すことができます。

自分ではわからないところも先生が解説してくれたりするので、独学だけでは厳しいという方や、英会話×ニュースという一挙両得したい方にはおすすめのサイトです。

DMM英会話を無料体験する

 

英語ニュースはソースを選べばそんなにハードルは高くない!

フォーマルなニュースを読むとなると、難しいのかな?と身構えてしまう方も多いと思います。しかし、それはレベルのあっていない記事を読むからです。

英語学習者用に作られているソースであれば、多彩な機能で記事の難しさをカバーしたり、記事全体の英語レベルを下げたものが掲載されるので、まずはこちらから始めましょう。

レベルにあった教材を使って、楽しく英語力を上げていってくださいね。

 

英語のニュース以外にも、英語のスピーキングの勉強法を知りたい方は英語のスピーキングを独学でマスターする方法。スピーキングはスポーツと同じで頭よりも体で覚えようを読んでみてください。